寒川 陽介(ソウカワ ヨウスケ)
【初心者必見!】SEOにおける効果とは?メリットやデメリット、効果を出すための施策を解説

SEOとは「検索エンジン最適化」のことで、自分のWebサイトを検索エンジンの検索結果の上位に表示させるための施策です。SEOには多くのメリットがあるため、効果を出すためには適切な施策が必要です。
本記事ではSEOの基礎から、効果を出すための施策まで、詳しく解説します。SEOの知識があれば企業の情報発信力が向上し、より多くの人々に自社サイトを見てもらうことが可能です。よく読んで自社サイトのSEO対策に役立ててください。


SEOにおける効果とは?
SEOにおける効果は主に以下の2つがあります。
|
検索結果の上位に表示されると、ユーザーの目に留まりやすくなるため集客力を上げることができます。特に検索ボリュームが多いキーワードで上位表示されることで、多くのユーザーにアクセスしてもらえる可能性が高まります。
検索結果1位のクリック率は20%~30%台である一方で、2位以下になると徐々に下がっていくのです。検索結果の上位に表示されることによって、企業や商品・サービスのブランドイメージを向上させることも可能です。
検索結果の上位に表示されるサイトは、業界・分野における主要企業であると認識されることが多く、ユーザーに安心感を与え、サイトの信頼性にもつながります。検索結果の上位に表示されることで、企業のブランド力が強化されるのです。
集客に成功した後も顧客に対して丁寧なフォローを行うことで、ブランドイメージをさらに高めたり、継続してサービスを利用してもらえたりするでしょう。検索エンジン最適化(SEO)によって、より多くのユーザーにアクセスしてもらえるよう、定期的な更新や改善を行い、上位表示を維持することが大切です。
SEOの効果が出るまでの期間について
SEOの効果が出るまでの期間には、いくつかの要因が影響します。競合状況や業界の特性によって、効果が現れるまでの期間も異なるのです。SEO対策の内容や実施頻度、対象となるWebサイトの規模や構造なども、効果が出るまでの期間に影響します。
一般的にSEO対策の効果が出るまでの時間は3ヶ月〜半年程度かかると言われています。ただしあくまでも目安であり、Webサイト個別の状況や業界、サイトの特性によって異なります。
SEOの効果を早く出すためには適切な対策を行い、効果が出るまでの期間を短縮することが大切です。
SEOに取り組む5つのメリット
ここからはSEOに取り組む以下の5つのメリットについて、より詳しく見ていきます。これから改めてSEO対策に取り組む方はよく読んで下さい。
1. 検索流入が増える
SEOのメリットは、自社のWebサイトやWebページが検索エンジンで上位に表示されることで、ユーザーのアクセスが増えることです。ユーザーは自分が知りたいことや解決したいことに関するキーワードを入力します。
ユーザーの検索キーワードに合った内容をWebサイトで提供することで、ユーザーの満足度を高めることができます。SEOもこの観点をWebサイトの評価の対象としているとされているため、以下の3つの条件を満たしたWebサイトを作成する必要があるのです。
|
これらの対策によって、Googleから高く評価されれば、検索順位が上昇したり検索結果で目立ったりする効果が期待できます。ただしECサイトやローカルビジネスなどは、一般的なSEO対策とは別の、特別なSEO対策も必要です。
2. ブランディングできる
SEO対策を行い自社のWebサイトやページが検索エンジンで高く評価されると、ブランドイメージを高める効果が期待できます。ユーザーのニーズに応えるコンテンツを作り、Googleにサイトの目的や方針を示す対策をすることで、Googleからの評価を高めましょう。
検索結果の上位に表示されると、Webサイトの知名度が向上することが期待できます。 つまり、ブランディングできるのです。
ブランディング効果を高めるためには、サブドメインやサブディレクトリの使い方や海外SEO、動画SEOなども考慮する必要があります。
3. 広告費を抑制できる
SEOのメリットは、自社のWebサイトやWebページが無料で表示されることによって、集客費用を節約できることです。集客費用とは、Webサイトやページにユーザーを誘導するためにかかる費用を指します。例えば、以下の費用です。
|
集客費用は一度きりではなく、定期的に発生するため、自社のWebサイトにSEO対策を施して集客効果を高めることができれば、これらの定期的な集客費用を削減できます。SEO対策は特別な費用が必要なく、長期的な効果が期待できる施策です。
正しいSEOの知識を持って実施することで、高い効果が期待できます。有料サービスも効果的な手段であるため、予算があればSEOと有料サービスをバランスよく組み合わせて集客効率を高めましょう。
4. 資産になる
SEOを施品質の高いWebサイトを運営できると、良質なコンテンツを豊富に持つWebサイトを資産として保有できるメリットがあります。ただしWebサイトは何らかのトラブルにより、データが消えるリスクがあるため、常にデータのバックアップをしておくことが必要です。
バックアップを取っておくことで万が一データが消失しても、SEOに取り組んだコンテンツを手元に残すことができます。
5. 音声検索最適化(VSO)にもなる
SEOのメリットは、音声検索最適化(VSO)にも適用できることです。音声検索の検索結果は、通常のパソコンでの検索で上位表示されるコンテンツや強調スニペットに表示されるサイトにおいて採用されるものです。
HTTPSサイトやオーソリティが高いサイト、ソーシャルで人気のあるコンテンツも優先的に採用される傾向があります。これらの傾向は通常の検索結果と類似しているため、音声検索と通常の検索アルゴリズムも類似していると考えられるのです。
よって通常のSEOを行うことで、音声検索でも評価されやすくなる、と判断できます。つまり通常のSEOは、音声検索最適化(VSO)にも役立つのです。
SEOに取り組む2つのデメリット
ここからはSEOに取り組んだときの以下の2つのデメリットについて、詳しく解説します。SEO担当者の方はメリットと合わせてデメリットも理解しておきましょう。
1. 失敗する可能性がある
SEOを施しても、必ずしも期待する効果が得られるとは限りません。SEOとして有効とされる対策にはいくつかあり、それらすべてを満たしたコンテンツを作成するのは、かなりの労力と時間を要します。
たとえば更新頻度を優先して内容が薄い記事ばかりを作成したり、文字数を気にして共起語を無理に入れた記事を作ると、検索エンジンからの評価は得られず、検索結果の表示順位が下がってしまいます。
適切なSEOを施したコンテンツを定期的に継続して作成する必要があり、それを怠るとSEOが失敗する可能性がある、ということは認識しておきましょう。
2. 効果が出るまで時間がかかる
SEOのデメリットは、効果が現れるまで時間がかかることです。SEOの効果とはWebサイトの検索順位の上昇・下落、検索流入の増加・減少を意味します。
例えば新しいドメインを取得してサイトを公開する場合、または既存のサイトを改良する場合、クローラーがそれらのWebサイトやWebページを認識するまでやや時間がかかります。このためSEOの効果を得るためには、一定の時間が必要なのです。
SSL化(HTTPS化)のSEO効果やURLのSEO効果、SNSによるSEO効果も同様に、効果が現れるまで時間がかかります。GoogleでもSEOの効果について、4か月から1年ほどかかる、と公式に言及しています。SEOを行う際には個のデメリットを念頭に置いて、焦らずに取り組むことが大切です。
SEOを管理するために欠かせない3つのツール
ここからはSEOを管理するために欠かせない以下の3つのツールについて、詳しくみていきます。SEOには管理や分析といった作業が欠かせません。ツールの概要や使い方をよく理解しておきましょう。
|
1. Google Search Console(Googleサーチコンソール)
Google Search Console(Googleサーチコンソール)は、日本のSEOツールとして広く認知されており、"サチコ"の通称で呼ばれることがあるSEO管理者向けのWebサイト管理ツールです。Googleから無料で提供されるWebマスター向けのツールで、WebサイトがGoogleにどのように認識されているか、特に内部対策に関する詳細なデータを把握できます。
2. Google Analyitics(Googleアナリティクス)
Google Analyitics(Googleアナリティクス)は、“GA”という略称で知られるGoogleが無償で提供しているウェブサイトの分析ツールです。 ユーザーがWebサイトにどのような経路で流入したかという流入分析のほか、自然検索によるオーガニック流入を確認し、検索エンジンから来たユーザーの行動や成果などを分析します。
3. 検索順位チェックツール
検索順位チェックツールは、検索順位を自動で測定するだけでなくSEOに必要な情報を効率よく分析・チェックできるSEOツールです。SEOでは、対策するキーワードの検索順位や変動を常に監視する必要があります。
そのほか競合サイトの検索順位も確認し、検索エンジンの傾向を把握しなくてはいけません。使い方を理解し、SEOに役立てましょう。
SEOの効果を出すための4つの施策
ここからはSEOの効果を出すために有効な、以下の4つの施策について具体的に見ていきます。いずれも重要な施策なので、よく読んで下さい。
1. サイトの内部施策
SEOにおけるWebサイトの内部対策には、コンテンツSEOとテクニカルSEOがあります。コンテンツSEOはコンテンツの質を向上させて、検索エンジンから高い評価を得ることを目指すものです。
例えば「化粧水 口コミ ランキング」と検索するユーザーは、自分に合った化粧水を見つけたいと思っているため、コンテンツの内容を検索キーワードに一致するもので構成します。テクニカルSEOは検索エンジンにコンテンツの存在を知らせ、内容を理解してもらうための対策です。
タイトルタグやアンカーテキストの最適化などは作業工数が少なく、数週間で結果が出ることがあります。またGoogleがモバイルフレンドリーとコアウェブバイタルという指標を検索上位表示の条件に取り入れている、とされています。
ユーザーがWebサイトを操作した時に体験する価値に重きを置いたサイトが今後は評価される形になるため、これらの要素に注意を払いながら、内部対策を進めていくことが重要です。
なお、SEOの内部対策の概要は次のページでも紹介しています。外部対策との違いや施策内容もわかりやすく解説しているので参考にしてみてください。
【初心者向け】SEOの内部対策とは?外部対策との違いや施策内容をわかりやすく解説します!
2. サイトの外部施策
SEOにおけるWebサイトの外部対策とは、他のサイトから自分のサイトへリンクを貼ってもらうことで、検索エンジンに評価されるようにすることです。他のサイトから自分のサイトへのリンクを、被リンクといいます。
検索エンジンのアルゴリズムは多くのサイトから推薦されているサイトを信頼できると判断します。そのため被リンクの数や質が、Webサイトの重要な評価ポイントになるのです。
被リンクがどれだけ多いか、信頼性の高いWebサイトから被リンクされているか、リンク元のサイトと同じテーマを扱っているかなどがチェックされます。
ただし外部対策は基本的に、自分ではコントロールできません。他のサイトからリンクしてもらうためには、ユーザーにとって価値があり、共有したくなるようなコンテンツを作ることが大切です。
3. コンテンツ制作施策
コンテンツSEOとは自分のWebサイトに価値のあるコンテンツを作って、検索エンジンに評価されることを目指す方法です。検索エンジンはユーザーのニーズ(検索意図)やE-E-A-T(専門性・権威性・信頼性)を重視しています。
そのためSEOの効果を上げるには、ユーザーが求めている情報やE-E-A-Tを反映したコンテンツを作ることが大切です。 具体的にはキーワードマップを使ってメインキーワードや関連キーワード(ロングテールキーワードなど)を整理しサイト設計します。
そしてサイト設計に沿った適切なカテゴリー分けや、SEOライティングを考えたWebライティングを行います。 文章と関連する外部リンクや画像(SEOに効果的な画像)を入れたり、文章を段落や改行(pタグやbrタグ)で見やすくすることも重要です。
品質の高いコンテンツを増やしていくことで、サイトの評価が上がることが期待できます。 これがコンテンツSEOです。
4. ページエクスペリエンス最適化施策
ページエクスペリエンス最適化とは、ユーザーがWebページを快適に利用できるようにする方法です。検索エンジンはページエクスペリエンスを、検索ランキング要因として導入しています。
そのため、SEOとしてページエクスペリエンスを高めることが大切です。具体的にはページの表示速度を改善したり、レスポンシブデザインを採用したりすることです。これらの対策が、ページエクスペリエンス最適化です。
SEOで継続的に効果を出すための3つのコツ
ここからはSEOで継続的に効果を出すための以下3つのコツをより詳しく解説します。SEOによって継続的に効果を上げられる方法を探している方は、ぜひ読んで下さい。
|
1. 長期間Webサイトを運用する
サイトの運用期間が長いほど、検索エンジンはサイトを信頼してくれ、サイトのSEO的な評価が高まる、とされています。なぜなら長く運営されているサイトは、安定して品質の高いコンテンツや被リンクを増やしている可能性が高いからです。
サイトの運用期間が長いことは、ドメインパワーを強化する要素です。したがって、SEO対策を行う際には、サイトの運用期間を長くすることが重要になります。
2. こまめに記事を投稿・更新する
SEOの効果を継続的に出すには、Webサイトに掲載するコンテンツ数を徐々に増やすことが大切です。新しいコンテンツを継続的に提供することで、ユーザーにとっても有益な情報を提供できるだけでなく、Googleにも評価されやすくなります。
公開済みの記事についても、常に最新の状態に更新しましょう。情報の追記やコンテンツのリライトを行うことで、SEOに対する効果アップが期待できます。
このような取り組みは、企業のサイトの信頼性や質の向上にもつながります。新しいコンテンツを作成する際は、ユーザーが求める情報や、競合他社のサイトに掲載されていない情報を提供することが重要です。
ユーザーにとって役立つ情報を提供することで、サイトの訪問者数の増加やリピーターの獲得につながることが期待できます。なお、次のページでは、評価される記事の特徴や作り方のポイントを解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
SEO記事とは?評価される記事の5つの特徴と作り方のポイントを徹底解説!
3. 良質な被リンクを獲得する
被リンク数を増やすことは、Webサイトのドメインパワーを高める有効な方法です。被リンクとは、外部のWebサイトから自社のWebサイトへのリンクを指します。
高いドメインパワーを持つWebサイトからリンクを受けると、検索エンジンからも高く評価されます。
そのため被リンク数を増やすことは、Webサイトの検索エンジンでの表示順位を上げるために有効な手段となります。
良い被リンク数を増やすためには、自分のWebサイトで質の高いコンテンツを提供することが不可欠です。
SEOの効果でよくある3つの質問
ここからはSEOの効果でよくある以下の3つの質問について、詳しく回答します。SEOの効果について疑問がある方は、よく読んでみて下さい。
質問1.そもそもSEOとは?
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」を意味します。具体的にはGoogleやYahoo! などの検索エンジンのオーガニック検索結果(自然検索結果)で特定のWebサイトをインデックスさせたり、上位表示させるためにWebサイトを改善することです。
検索エンジンは独自の基準を設け、検索結果の順番が決定されています。SEO対策を行うことで、自社のWebサイトを検索上位に表示させることができれば、知名度が上昇したり、ブランディングが可能になったり、集客したりすることが可能になるのです。
質問2.SEO施策でやってはいけないこととは?
ブラックハットSEOとは検索エンジンやユーザーを騙す不正な手法でサイトの順位を上げようとするテクニックのことです。具体的には、被リンクの不自然な増加やキーワードの過剰な使用、隠しテキストなどが該当します。
検索エンジンのアルゴリズムは高度に進化しており、ブラックハットSEOは効果がありません。むしろペナルティを受けて、Webサイトの評価が下がる可能性があります。
検索エンジンからペナルティを受けるとWebサイトの順位が低くなったり、Webサイトが検索結果に表示されなくなったりする恐れがあります。ブラックハットSEOはリスクしかありません。決して実践しないで下さい。
質問3.SEOに取り組むにあたって守るべきことは?
Googleは日本で最も多く使われる検索エンジンであるため、SEO対策はGoogle対策と同義と言えます。そのためGoogleがどのような考え方を持っているかを知ることが、SEOの成功につながります。
Googleの考え方を無視すると、ペナルティのリスクが高まるでしょう。Googleの思想を理解するために参考になるものは、以下の3つです。
|
これらはすべて「ユーザーファーストの姿勢」を表しています。
ユーザーにとってそのコンテンツやWebサイトは価値があるか、ユーザーに満足してもらえるか。Googleはユーザーを第一に考えていることを忘れないようにしましょう。
まとめ
本記事ではSEOにおける効果とは何か、そのメリットやデメリット、効果を出すための施策についてわかりやすく解説しました。SEOの効果とは検索結果で自社のWebサイトが上位表示されることで、ひいてはWebサイトに訪れる人を増やし、収益を上げることです。
SEOはWebマーケティングを成功させる重要な施策です。ぜひ本記事を自社のSEOに活用してみてください。
本記事では、段階ごとに意識したいポイントについて詳しく解説しましたので、迷ったときはぜひ参考にしてみてください。弊社レイアップではSEO対策をメインにコンテンツマーケティングを支援しています。
アクセスを増やしたいけど改善方法がわからない
どんなコンテンツマーケティングが自社に適しているか分からず悩んでいる
なかなか上位表示できない
といった場合は、貴社サイトを分析して改善をご支援しています。
初めてコンテンツマーケティングに取り組む方でも、相場をお伝えしたり、お見積もりをお出ししたりすることも可能です。
