「サイトの1ページの情報量が多い」とお困りではありませんか?そのような場合は、ページネーションをお試しください。
この記事では、ページネーションの基礎知識からSEO効果や実装方法、効果を高める設定のコツまで解説しています。
ページの情報量が多くてお困りの際は、ぜひ参考にしてください。⇒レイアップに相談する(無料)
ページネーションとは?
ページネーションとは、Webサイト上で情報を適切な量に分割し、ユーザーが容易にナビゲートできるようにする手法です。
情報量が多いWebページや長文記事を分割し、ユーザーが求める情報に迅速にアクセスできるようにする機能であり、文字通り「ページ割り」を意味します。
例としては、Webサイトのカテゴリーページや、GoogleやAmazonなどECサイトの検索結果ページ、長文記事を小分けにして提示するページなどです。
ページネーションは、ページ下部にあるリンク付きのページ番号の羅列や、「次のページ」へのリンクボタンなどで視覚的に表現されます。
「Googleウェブマスター向けガイドライン」においても、ページ表示について以下の説明が掲載されています。
サイトに適した機能を有効にすることで、Google 検索におけるサイトの表示を改善する。
情報量が多く、ページネーションがない場合、ページは一覧性を失い、ユーザーにとって非効率的なものになりがちです。
このように、ページが適切に表示されない場合、Googleにも評価されにくくなってしまいます。
ページネーションによるSEO効果は5つ
ページネーションによるSEO効果には、以下の5つが挙げられます。
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ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.回遊率が高まる
ページネーションの導入は、ユーザーがサイト内で必要な情報にスムーズにアクセスできるようにするために有効です。
データベース型サイトやECサイトでは、内容量が膨大です。そのため、ページネーションによる適切な分割が行われると、ユーザーは目的の情報や商品、関連情報に容易にたどり着けます。
サイト内でのユーザーの動き、すなわち回遊率が向上し、コンバージョン率の増加にも寄与する可能性があります。
さらに、検索エンジンのクローラーがサイトを巡回する際にも、ページネーションがあると情報が正確に伝わりやすくなり、サイトのSEO評価を高める効果も期待できるのがメリットです。
2.PV数が増える
ページネーションを導入することにより、サイトのページビュー数(PV数)を増加させられます。
これは、ページネーションによってコンテンツが複数ページに分けられるため、ユーザーが次ページへ移動するたびに新たなPVが発生するためです。
この結果、サイト全体のPV数が増え、サイトの訪問者数が多いという印象を与えられます。
とくに広告収入に依存するメディアサイトにおいては、PV数の増加は直接的な収益増につながるため、重要なメリットです。
ただし、ユーザー体験やサイトの目的に合わせて適切にページネーションを設計することが重要であると言えます。
3.読破率が上がる
ページネーションによる分割は、長いコンテンツの読了率を高める効果があります。内容を適切な箇所で区切ることで、訪問者が記事を最後まで読む可能性が高まります。
たとえば、YahooニュースやAmeba Newsのように、「続きを読む」という誘導を使い、興味を持たせてから次ページに移動させる手法です。
これにより、訪問者は途中で読むのをやめることなく、情報を最後まで得られるようになります。
ただし、短い記事やブログポストなどは分割せずに1ページにまとめる方が好まれることもあります。
不自然な分割はユーザーの興味を損ねる恐れがあるため、ページ分割の適切な使用が重要です。
4.パフォーマンスが向上する
ページネーションを採用することにより、Webサイトのパフォーマンスが大幅に向上するメリットがあります。
ページに情報が多すぎたり、画像や動画が含まれたりする場合、ページの読み込み時間が長くなる可能性があります。
ページネーションによってページを複数に分割することで、各ページのデータ量が減り、読み込み速度が速くなります。
Googleなどの検索エンジンでは、ページの読み込み速度もSEOの評価基準のひとつとされており、ユーザー体験(UX)の向上にもつながります。
UXの向上は、Googleのガイドラインにも記載されているSEOの重要なポイントです。
検索結果の一部のみを表示してページ パフォーマンスを向上させることで、サイトのユーザー エクスペリエンスを改善できます。
長いリストの一部だけを表示する方法として、以下の UX パターンがあります。
ページ分け:「次へ」「前へ」、ページ番号などのリンクを使用して、検索結果を一度に 1 ページずつ表示するページの間を移動できます。(pagenation)
情報に素早くアクセスできるようにすることで、ユーザーの満足度が高まり、Webサイトの全体的なパフォーマンスが改善されます。
5.ユーザビリティの改善につながる
ページネーションを活用することは、Webサイトのユーザビリティを大幅に向上させる効果があります。
とくに、画像や動画を多く含むページの場合、ページネーションによって読み込み時間を短縮でき、ユーザーの待ち時間を減らせます。
また、ページの進行状況をユーザーが明確に把握できるため、サイトのナビゲーションが容易になり、ユーザーが情報を見つけやすくなります。
ページ最後に次ページへの誘導テキストを配置することで、ユーザーがサイト内を深く探索し、最後までコンテンツを読み進める可能性も高まります。
ページネーションを実装する方法
ページネーションを実装する方法には、以下の4パターンが挙げられます。
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ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
WordPressの場合
WordPressでページネーションを設置するには、プラグインを使用する方法と、PHPコードを手作業で書き加える方法の2つがあります。
プラグインを利用すると、WordPress内の機能を使って簡単にページネーションを組み込めますが、カスタマイズ性には限界があります。
一方、PHPで直接コードを書く方法では、より高度なカスタマイズが可能ですが、PHPに関する知識と作業が必要です。
プラグインを使う方法は手間が少なく簡単ですが、独自のデザインや機能を実装したい場合はPHPでの自作が推奨されます。
それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、ニーズに合わせて適切な方法を選択してください。
jQueryの場合
ページネーションをWebサイトに追加する際に、jQueryというJavaScriptのライブラリを利用する方法があります。
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最終的にはCSSを使用してページネーションの見た目を整えてください。
代表的なプラグインとしては、「paginathing.js」が挙げられ、このプラグインを利用することで、効率的かつ柔軟にページネーションをサイトに統合できます。
プラグインファイルは外部サイトからダウンロードし、HTMLに適切に配置することで、ページネーション機能を活用できます。
JavaScriptの場合
JavaScriptを用いたページネーションの実装は、データベースの検索や動的なページングが可能です。HTMLやCSSのみの実装に比べて高いカスタマイズ性があります。
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最終的にはCSSで見た目を整えてください。この方法ではJavaScriptの動的な処理能力を活かし、ユーザー体験の向上やサイトの機能性拡張が活用できます。
自由度とコントロールを重視する場合、JavaScriptを用いたページネーションの実装は非常に適しています。
HTML・CSSの場合
HTMLとCSSを用いてページネーションをWebサイトに実装する場合、HTML上にジャンプリンクを作成し、CSSで見た目を調整する手法が一般的です。
また、他ページへのリンクタグをトップページや記事の下部に設置することで、直感的にページ間を移動できるようにします。
しかし、サイトの内容が増加するにつれて、新たなリンクタグの追加が必要になるため、管理が複雑になる可能性があります。
さらに、Googleは「rel="next"」や「rel="prev"」タグのサポートを終了しましたが、Bingのような他の検索エンジンではまだ有効です。
そのため、Bingからのトラフィックが期待できる場合は、これらのタグを使用してページネーションを構成することも検討してみてください。
ページネーションを効果的に設定するコツは6つ
ページネーションを効果的に設定するコツには、以下の6つが挙げられます。
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ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.適切な長さで情報を分割する
ページネーションをする際、情報を適切な長さで分割することが非常に重要です。
長すぎるページは読者の関心を途中で失う可能性があり、短すぎるページは情報が断片的になり、利用者にとって不便に感じられることもあります。
そのため、コンテンツの内容や読者の需要を考慮し、各ページに適切な情報量を配分することが求められます。
明瞭なナビゲーションや移動ボタンを設けることで、次のページへの移動をスムーズにし、読者の利便性を高めることが可能です。
ページネーションの効果を最大化するためには、読者のページごとの滞在時間や特定のページでの離脱率を分析し、必要に応じてページの長さや分割ポイントを調整することが推奨されます。
また、ページを分割する位置は、読みやすさを損なわないよう、見出しの終わりや論理的な区切りの良い箇所で行ってください。
2.表示するページ数を制限する
ページネーションにおける表示ページ数を5ページ以内に制限すると、ユーザーの利便性を大幅に向上させられます。
この制限を設ける理由は、ユーザーが現在どのページにいるのかを容易に理解できるようにするため、また、スマートフォンなどのタッチパネルデバイスでの操作性を高めるためです。
ページネーションはとくに、大量のコンテンツや商品が存在する場面で有効です。
しかし、ページ数が過多になるとユーザーが目的のページに到達するまでに時間がかかってしまう可能性があります。
具体的なページ数の制限方法としては、常に一定数のページを表示する固定方式と、現在のページに基づいて動的にページ数を表示する動的方式があります。
3.現在の閲覧ページ数がわかるようにする
ページネーションを構築する際には、ユーザーが「自分がどのページにいるか」を即座に識別できるようにすることが必要です。
Webサイトのナビゲーションが使いやすくなり、ユーザーが必要な情報に迅速にたどり着けるようになります。
具体的には、ユーザーが現在いるページを強調表示するなど、視覚的に際立たせるデザインを採用してください。
また、「現在のページ/総ページ数」という形で、ページネーションの周辺に情報を提供することも有効です。
さらに商品一覧のようなコンテンツでは、ユーザーが特定のページへ直接ジャンプできるように、ページネーションの設計に細心の注意を払う必要があります。
これにより、ユーザーのWebサイト内での滞在時間と満足度を向上させられます。
4.最後のページに飛べるようにする
ページネーションの設計では、「最後のページへ」のリンクを含めることが重要です。
この機能により、訪問者はページ全体のスコープを素早く理解し、必要に応じて直接最終ページへ移動できます。
具体的には、ページの総数を明示し、現在閲覧中のページが容易に判別できるようにしてください。
さらに、「最後へ」のリンクをつけることで、ユーザーは迅速に情報を得たり、目的のページへアクセスしたりできます。
このような設計はユーザビリティを高め、Webサイト全体のナビゲーション体験を向上させられます。
5.コンテンツの下部に設置する
ページネーションをWebサイトの最下部に配置することは、ユーザーの利便性とサイトのユーザビリティを向上させる効果的な手法です。
これは、訪問者がコンテンツを最後まで読んだ後、直接次のページへ遷移できるようにするためです。
ユーザーの自然な閲覧フローに沿い、Z字型の目線の動きをサポートすることで、滞在時間の延長やコンテンツへの関与度を高めます。
また、ページネーションの配置によってページ間のスムーズな移動を促進し、結果的にWebサイトの全体的なユーザーエクスペリエンスを改善します。
6.クリックしやすいように大きめに設定する
ページネーションのリンクを使いやすくするためには、クリックやタップがしやすいように選択範囲を大きく設定することが肝心です。
小さなテキストリンクやアイコンの代わりに、目立つボタンや大きなリンクテキストを採用してください。
この工夫により、ユーザーは意図せず誤ったページに移動するストレスを減らし、スムーズに目的のページへと進めます。
とくに、モバイルデバイスを使用する際にはタップしやすいサイズに設定することが重要であり、ユーザーフレンドリーなサイト設計の一環として考慮されるべき点です。
ページネーションを実装する際の注意点は3つ
ページネーションを実装する際の注意点には、以下の3つが挙げられます。
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ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.noindexやnofollowを使用しない
ページネーションを実装する際、各ページにnoindexやnofollowタグを使用することは避けてください。
これらのタグがあると、分割されたページが適切にインデックスされなかったり、クロールが困難になったりする可能性があり、結果としてページ間の関連性が低下し、SEO効果も減少します。
これは、サイト全体の評価や品質向上において好ましくない影響を及ぼします。
したがって、ページネーションを効果的に活用し、検索エンジンによる評価を最大化するためには、noindexやnofollowの使用は控え、慎重にページ設計を行うことが重要です。
2.必ずheadタグ内に完全URLで記述する
ページネーションを設定する際は、HTMLのheadタグ内にページのURLを正確に指定することが重要です。この際、相対URLではなく、絶対URLを用いてください。
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相対URLを使用すると、ページ同士の関連性が適切に検索エンジンに認識されないリスクがあります。
ページネーションの設定では絶対URLを用いることで、そのページの正確な位置と相互関連を明確に示しましょう。
3.URLのパラメータは揃える
ページネーションの設定において、URLパラメータの一貫性が重要です。
たとえば、以下のURLでは2ページ目が連続したページとして認識されない問題があります。
この場合、"prev" と "next" のリンクには、同じパラメータを含める必要があります。
つまり、前のページのリンクを `<link rel="prev" href="http://www.example.com/page1&referrer=twitter" />` とし、次のページのリンクを `<link rel="next" href="http://www.example.com/page3&referrer=twitter" />` として設定することで、各ページ間の連続性が保持され、検索エンジンに正しく認識されやすくなります。
ページネーションの効果的な実装のためには、URLパラメータの統一が欠かせません。
ページネーションとはでよくある3つの質問
ページネーションでよくある質問には、以下の3つが挙げられます。
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ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
質問1.ページネーションは必ず設定した方がいい?
ページネーションの導入は、必ずしも必要ではありません。多くのユーザーは、情報がひとつのページにまとめられている方を好む傾向にあります。
しかし、一覧ページなどでコンテンツ量が多い場合、ページの読み込みに時間がかかるなどユーザーの利便性が低下することも考えられます。
また、SEO効果に悪影響を及ぼす可能性もあることを考慮してください。
そのため、特定の条件下、とくにユーザー行動指標が良くない場合は、ページネーションの導入を検討する価値があるといえます。
質問2.ページネーションによるデメリットは?
ページネーションには、以下のデメリットがあります。
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まず、ページネーションは全てのユーザーに受け入れられるわけではありません。
次ページへの移動が必要なため、利便性が低下し、サイト離脱の原因になることがあります。
とくに、情報探索に時間がかかる場合や、ページ読み込みに時間がかかる環境ではユーザビリティが損なわれることがあります。
また、SEOの観点からはページ分割によってページ評価が分散するリスクを考慮してください。
ひとつのトピックが複数ページにわたる場合、正確なURL設定がなされていないと、各ページの評価が分散し、検索結果での上位表示が困難になる可能性があります。
質問3.ページネーションを設定した方がいいケースとは?
ページネーションは、読者が情報を消化しやすくするために、コンテンツ量が多いページや情報が密集したカテゴリページでの利用が最適です。
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文章や画像が多く、長いコンテンツを扱うページではページネーションが有効です。
これらのページは情報量が多いため、ページを適切に分割することでユーザビリティが向上し、読みやすさが増します。
また、ECサイトなど情報量の多いカテゴリページでも、ページネーションの利用がおすすめです。
ページを分割することで、データの重量が軽減され、ユーザーが目的の情報に簡単にアクセスできます。
まとめ
ページネーションの基礎知識からSEO効果や実装方法、効果を高める設定のコツまで解説しました。
ページネーションは情報量が多いページや長文な記事を分割します。
ユーザーが求める情報に迅速・容易にアクセスできるようにする機能であり、SEOにおいても効果的であると言われています。
また、ユーザーが最初に訪れた際のページ表示速度にも関係するため、PV数やサイト内回遊を高めることも可能です。
サイトのSEOでお悩みの際は、この記事を参考にしてぜひページネーションを検討してみてください。
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