寒川 陽介(ソウカワ ヨウスケ)
【初心者向け】キーワード選定のやり方って?基本からおすすめツールまで徹底解説!
更新日:4月6日

コンテンツSEOで上位表示を目指すには、適したキーワードの選定が重要です。この記事では、キーワード選定を実施する際のポイントや選定手順、無料で使えるツールを解説します。キーワード選定のやり方を理解し、効果的なコンテンツ作成につなげていきましょう。


キーワード選定はSEOの重要な要素
SEO対策で使われるキーワードとは、ユーザーが検索する単語やその組み合わせのことを指します。Webサイトを運営する際に適切なキーワードを選んでコンテンツを作成することで、ターゲットへ効率よく情報を届けられやすくなります。そのためキーワード選定はSEO対策に必須であり、さまざまな点を考慮する必要があります。
キーワード選定の基本ポイント4つ
キーワード選定の基本ポイントには、以下の4つが挙げられます。
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ここではそれぞれに分けて解説します。
1.キーワードの分類
一括りにキーワードと言っても、キーワードは検索目的ごとに以下のような違いがあります。
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たとえば「東京 レストラン」というキーワードであれば、東京で食事に出かけたい・東京にあるいいお店を知りたいといったニーズがうかがえます。
このようにキーワードは「そのキーワードを調べてどのような状態になりたいのか?」によって上記のように分類されます。
2.キーワードは1つに絞る
メインとなるキーワードは、1コンテンツにつき1つが原則です。メインキーワードが2つ以上あると、コンテンツ内容がぶれやすいためおすすめできません。
コンテンツを作成する際は、1つのメインキーワードを据えて、メインキーワードと組み合わせて検索されやすい「関連語」や「サジェストキーワード」を考慮するのが基本です。
3.サイトの目的
企業のサイトは以下のような目的で運営されることが多いです。
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サイトを運営する目的が定まらなければ、ターゲット層を明確にできず、適切なキーワードを選べません。そのため、サイト目的も最初に設定しておきましょう。
4.ユーザーの検索意図
キーワードによって、ユーザーの検索意図は異なります。たとえば「冷蔵庫 おすすめ」というキーワードで検索するユーザーは、冷蔵庫の購入を検討しており、良い冷蔵庫がないか探していると考えられます。
そのためコンテンツ内で冷蔵庫の歴史をいくら細かく解説しても、ユーザーの満足度は高められないでしょう。一般的に検索数が多いキーワードは単語であることが多く、さまざまな意味を含んでいる場合がほとんどです。(例:東京 観光)
逆に、複数の単語を連ねたキーワードの場合、検索意図は限られてきます。(例:東京 観光 グルメ おすすめ)
キーワード選定のやり方5つの手順
キーワード選定は、以下5つの手順を踏んで実施します。
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自社サービスが「訪れた人の悩みをどのように解決できるのか?」という視点を持ちながらキーワードを選定しましょう。
1.メインキーワードを考える
メインキーワードは、作成するコンテンツの方向性を定めます。したがってメインキーワードは、自社サイトにとって重要・関連性が高いものを選びましょう。
メインキーワードを選定する際、ニッチすぎるキーワードや、複数の単語からメインキーワードを検討しないよう注意が必要です。検索意図が限定的となり、ユーザーニーズを網羅しにくくなります。
まずは検索ボリュームを見込めるシンプルなキーワードを、いくつか候補に出しましょう。次のページでは、メインキーワードを考える際にも役立つコンテンツマーケティングツールを紹介しています。
参考:【2023年】おすすめのコンテンツマーケティングツール10選!選ぶ際の基準も解説!
2.周辺キーワードの洗い出し

メインキーワードを選定したら、関連・サジェストワードを洗い出します。関連キーワードは、「Googleキーワードプランナー」といったツールを利用して抽出すると便利です。Googleキーワードプランナーは、キーワード毎の検索ボリュームや頻繁に検索されるキーワードの組み合わせなどを調査できる無料ツールです。
サジェストキーワードは、検索した際に表示される組み合わせの候補です。「東京 観光」がメインキーワードの場合、「東京 観光 お台場」「東京 観光 神社」といったように「東京 観光」以外に付随するキーワードを指します。
サジェストキーワードは、検索時にアルゴリズムが自動生成し、よく検索されるキーワードが検索画面に表示されます。実際にキーワードを検索して、表示された組み合わせを参考にするとよいでしょう。
3.キーワードからニーズを検討する
キーワードの洗い出しが済んだら、キーワードをニーズや属性ごとに分類します。キーワードを分類する際、想起度や行動・購買意欲に注目しましょう。
検索時に社名や商品名を入力するユーザーは、自社や商品に接触した経験が多いと考えられ、想起度が高いといえます。また行動・購買意欲については価格や口コミを検索していると行動・購買意欲が高いと考えられます。(例:東京 ホテル 価格)以上の2つを軸に、ニーズや属性ごとにキーワードを分類していきましょう。
4.競合・ボリューム調査
キーワードがある程度選定できたら、競合サイトと検索ボリュームを調査します。競合サイトを調査する際は、実際に狙いたいキーワードで検索してみましょう。トップページに出てきたコンテンツはGoogleが現時点で「ユーザーに最適なコンテンツ」と判断しているといえます。
最終的に導きたい行動やサイト自体の規模をチェックして、よりユーザーニーズに合ったコンテンツ内容を検討しましょう。検索ボリュームは、Googleキーワードプランナーなどを利用して、月間の検索数を調査します。検索数の多い・少ないによっての違いは以下の通りです。
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5.対策キーワードの決定

ここまでの手順を踏んで、実際に対策するキーワードを決定します。既存のコンテンツがあれば関連性も含めて検討していきましょう。似た内容の記事同士を内部リンクでつなげると、Googleからの評価が得られやすくなります。
【無料】キーワード選定おすすめツール5選
キーワード選定はSEOツールを活用すると効率的に行えます。初めてキーワー選定を行う人には、無料で使える以下5つのツールがおすすめです。
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ではツールの特徴をご紹介します。
1.ラッコキーワード

ラッコキーワードは、1つの単語から派生するサジェストワードを取得できるWebツールです。キーワードの洗い出しだけでなく、実際に検索した結果のページも閲覧できます。
画面右上にある「全キーワードコピー(重複除去)」からキーワードのコピーが可能です。スプレッドシートやエクセルなどに貼り付ければ一覧表として利用できます。
参考:ラッコキーワード
2.Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーは、検索ボリュームや入札単価を調べる広告運用者向けツールですが、キーワード選定にも役立ちます。無料で使える機能には制限があるものの、おおよその検索ボリュームやキーワード候補、競合性の有無が調査可能です。
参考:リサーチツールを使って適切なキーワードを選びましょう | Google 広告
3.Googleトレンド

Googleトレンドは現在検索数の多いキーワードや、キーワードごとの検索数偏移がチェックできるツールです。Googleアカウントを持っていれば誰でも利用できます。検索ボリュームは測定できませんが、トレンドや検索数の変化を視覚化できるため便利なツールです。
参考:Google トレンド
4.SEOチェキ!

SEOチェキ!は、指定したサイトの検索順位やキーワード出現率などを調べられるツールです。競合サイトはもちろん、自社サイトのSEO対策状況も無料でチェックできます。
無料版では1日の利用回数が200回に制限されていますが、コンテンツ作成時に必要な情報は十分に集められるでしょう。
参考:SEOチェキ
5.Ubersuggest

Ubersuggestは世界中で利用されているSEO分析ツールで、Google Chromeの拡張機能に加えて利用します。基本機能は無料で使えます。ツールは日本語対応していませんが、日本語キーワードの検索ボリュームも調査できます。
検索ボリュームとクリック単価の平均額などをチェック可能です。また狙いたいキーワードにおける難易度が数字で示されるため、コンテンツ作成時の目安になるでしょう。
参考:無料キーワード提案ツール UbersuggestでSEO対策
記事を書くときに意識したいポイント5つ
コンテンツを書くときに意識しておきたいポイントは以下の5つです。
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意識したいポイントをそれぞれに分けて解説します。
1.競合サイトのチェック

競合サイトをチェックする際は、普段の検索履歴が反映されないシークレットモードで検索しましょう普段使っているブラウザでキーワードチェックすると、検索履歴に最適化されたコンテンツが表示されやすくなります。
また画像の出典元についても、枚数や画像の種類(独自撮影・フリー画像など)を確認しましょう。テキスト情報ばかりでなく、独自性のある画像を入れる方がSEO効果が高いとされています。
2.ペルソナ設定
ペルソナ設定では性別、年齢、家族構成、職業、悩みごとなどを可能な限り、具体的に設定した人物像を描くことがポイントです。合わせてペルソナが自社のサービスを利用することで、どのようなベネフィットがあるのかを考えてみてください。
3.構成を先に作る
コンテンツを作成するうえで重要なのは「ユーザーが納得感を得られるか」です。ユーザーが何を求めているかによりますが、商品を購入することがすでに決まっている場合は、商品比較や口コミ情報を知りたいと思っているユーザーが多いと考えられます。
一方でまだ商品を購入するか決めていないユーザーの場合は、逆基礎知識説明の方が納得感を抱きやすいでしょう。このようにターゲットニーズに合わせるために、先に構成を考えてから本文を作成する方がユーザーへ刺さるコンテンツが作成できます。
なお、次のページでは構成を作成するうえで重要な見出しの効果や設置のポイント、注意点を詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
参考:【初心者向け】SEOにおける見出しの役割とは?効果や設置のポイント、注意点を詳しく紹介!
4.独自情報を盛り込む
Googleは、網羅性・専門性と同時に独自性も重要視しています。そのためSEOの効果を狙う場合は「自社だから発信できる独自情報」を可能な限り盛り込みましょう。
社内での画像撮影や、スタッフだから知っていることなどは十分に独自情報となり得ます。全体のバランスを見ながら独自情報を加えるように意識してみてください。
5.見出しごとにメモを作成
構成を作成したらいきなり本文を書き出すよりも、見出し内で伝えたいことを箇条書きにしてから本文を記載した方が、より筋の通ったコンテンツが作成しやすいでしょう。このときに利用したいのがPREP法です。
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上記のフレームワークに沿って、見出しで伝えたいことをまとめてから本文を執筆すると、コンテンツの内容がブレにくくなります。次のページでは、初心者向けにSEOライティングで意識すべきコツや書き方、注意点を解説しています。
参考:【初心者向け】SEOライティングとは?意識すべきコツや書き方、注意点を徹底解説!
コンテンツ公開後の注意点
コンテンツ公開後の注意点には、以下の3つが挙げられます。
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SEO対策・キーワード選定は一度施せば終わりではなく、継続的に取り組む必要があります。ここでは注意点をそれぞれに分けて解説します。
1.検索順位を定期的に確認

キーワードを選んでコンテンツを公開しただけでは、上位表示は狙えません。継続的なSEO対策を施していくためには、最低でも3ヶ月に1度は検索順位を確認しましょう。
コンテンツ投稿後、検索順位が上がらない場合は何かしら原因があります。スプレッドシートやエクセルなどに「コンテンツを確認した日、順位、検討すべき対応策など」を記録し、継続的な分析を行いましょう。
2.キーワードの管理
コンテンツはキーワードごとにスプレッドシートなどで管理しておくとその後の管理が行いやすくて便利です。キーワードだけでなく以下の点も記載があるとなお良いでしょう。
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これらをまとめておくと、次の施策を考えるときにコンテンツの作り漏れや、振り返りに役立ちます。
3.リライト
コンテンツSEOは記事を公開後、PV数や滞在時間などを観測・分析しながら、ブラッシュアップを繰り返し上位表示を狙っていきます。そのため記事のリライトも重要な工程ですが、リライト時のポイントは以下の通りです。
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上記を意識しながら、よりユーザーが理解しやすいコンテンツに近づけていきましょう。
まとめ
キーワード選定に関する基本的なポイントや実際のやり方、無料で使えるおすすめツールなどをご紹介しました。キーワード選定はターゲットへ適切な情報を届け、効率よく集客・認知拡大を狙うるために欠かせません。
キーワードを選定するときは、今回紹介したポイントを理解して取り組みましょう。弊社レイアップではSEO対策をメインにコンテンツマーケティングを支援しています。
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