サイト運営において「内部リンクがごちゃごちゃ」「内部リンクをSEOに効果的に配置するにはどうしたらいいんだろう」と疑問を持ったことはありませんか?
この記事では、SEO効果や最適化するための設置ポイント、注意点を解説しています。
SEOに効果的な内部リンクの設置方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。⇒レイアップに相談する(無料)
内部リンクとは?
内部リンクとは、同じWebサイト内の異なるページを互いに結びつけるリンクを指します。これに対して、サイトの外部から自サイトへのリンクを外部リンク(被リンク)と称します。
主な違いは、内部リンクがサイト内のページ間の接続を意味するのに対し、外部リンクは他のサイトからの接続を示している点です。
サイト全体の評価を高め、検索エンジン最適化(SEO)に寄与するため、内部リンクの効果的な活用が重要視されています。
内部リンクによるSEO効果は3つ
内部リンクによるSEO効果には、以下の3つが挙げられます。
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ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.クローラーが巡回しやすくなる
内部リンクは、GoogleのクローラーがWebサイト内のページを効率的に巡回し、データベースに格納(インデックス)するために極めて重要です。
内部リンクが適切に設置されていれば、クローラーがサイト内の各ページをスムーズに訪れ、インデックスのプロセスを加速できます。
新しいページが素早く検索結果に表示され、訪問者が見逃すリスクを減らすことが可能です。
Google自体も、「クローラーはWebページ間のリンクを辿ってウェブサイトを発見する」と述べています。
そのため、内部リンクの最適化を通じてクローラーの巡回を促進し、Webサイトの可視性を高めることが大切です。
2.ユーザーの滞在時間が長くなる
内部リンクの効果的な配置は、ユーザーがサイト内で求める情報に迅速にアクセスできるようにし、その結果、サイト上での滞在時間の延長につながります。
情報へのアクセスが容易なサイトは、ユーザーがサイト内を円滑に移動でき、必要な情報を効率的に見つけることが可能です。
これは、ユーザーのサイト体験を向上させ、同時にサイトの価値を高める効果があります。
Googleは、ユーザーの滞在時間が検索順位に直接影響するとは明言していません。しかし、ユーザー満足度の高いサイトは評価されやすい傾向にあります。
3.関連度が高まり評価が向上する
内部リンクを通じて、関連性の高いページ同士を適切に結びつけることで、サイト全体の評価を向上できます。
検索エンジンのクローラーの評価基準のひとつが、「サイトを巡回する際にリンクの関連性を評価の基準とする」点です。
適切に関連性の高いページを内部リンクで接続することにより、リンク元のページからリンク先のページへ「リンクジュース」と呼ばれる評価が伝わり、リンク先ページの信頼性や権威性を高める効果があります。
このプロセスは、ユーザーが求める情報にスムーズにアクセスできるようにすることで、ユーザビリティを向上させると同時に、検索エンジンからのサイト評価を高めることに寄与します。
ただし、この効果を得るためには、リンク元とリンク先のページ間に高い関連性が必要であることに留意してください。
内部リンクの設置場所は6つ
内部リンクの設置場所には、以下の6つが挙げられます。
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ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.コンテンツ内
コンテンツ内部でのリンク設置は、ユーザーが必要な情報へスムーズにアクセスできるようにするために重要です。
ユーザーが記事を閲覧している際に、さらに詳細な情報が必要な場面で内部リンクを提供することで、関連性の高いページへのアクセスが容易になります。
また、リンク先ページのタイトルやURLが変更された際にも、自動でリンクの更新が可能になり、リンク切れによるユーザーの利便性低下を防ぐことが可能です。
リンク元とリンク先が関連する内容であることを確認し、アンカーテキストを適切に使用することで、ユーザーだけでなく検索エンジンにもコンテンツの関連性を効果的に伝えられます。
2.グローバルナビゲーション(グローバルメニュー)
グローバルナビゲーション、またはグローバルメニューとは、ブログの上部に配置されたアイテムを指します。サイト全体の主要なページへのリンク集です。
このナビゲーションはサイト上の全ページで一貫して表示されるため、訪問者はどのページにいても重要なページへ簡単にアクセスできます。
また、これらのリンクはクローラーにとっても重要なページの指標です。
WordPressでは、テーマのデザインに沿ったグローバルナビゲーションを以下の手順で設置できます。
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上記の設定により、ユーザーにとってナビゲートしやすく、情報にアクセスしやすいサイト構造を作れます。
3.サイドバー
サイドバーはブログにおいて、グローバルナビゲーションではカバーできない主要な記事へのリンクを配置するスペースとして機能します。
各ページで共通して表示されるこのエリアは、内部リンクを目立たせ、ユーザーの関心を引くためのカスタマイズがしやすいことが特徴です。とくに、以下のようなページを掲載することが一般的です。
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スマートフォンなどのモバイルデバイスでは表示スペースの制限からサイドバーが省略されることが多く、その代わりにハンバーガーメニュー(「≡」マーク)が使われます。
サイドバーの編集はWordPressでは「ウィジェット」機能で設定してください。テーマ固有のウィジェットやプラグインを活用することで、ユーザーにとってより魅力的なサイドバーを構築できます。
4.パンくずリスト
パンくずリストは、Webサイト上でユーザーが現在どの位置にいるかを示す役立つナビゲーションツールです。
パンくずによってWebサイトの階層構造が明確になり、ユーザーは自分が求めている情報や関連する他のページに容易にアクセスできるようになります。
さらに、パンくずリストに設定された内部リンクは、Webサイトの他のページへのクローリングを促進し、SEOにも寄与します。
多くのテーマにはすでにパンくずリストが実装されていますが、そうでない場合は「Breadcrumb NavXT」などのプラグインを利用して設置してください。
5.フッターメニュー
Webサイトのフッターメニューはページの最下部に位置し、全ページに共通して表示されています。そのため、サイト内の重要なページへのアクセスを容易にし、ユーザーの利便性を高めます。
また、グローバルナビゲーションやサイドバーに収まりきらなかった内部リンクを設置することで、サイト内の他の重要なページへの誘導とクローラーの巡回が促進可能です。
フッターメニューは、以下のリンクを含むことが一般的です。
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このメニューはWordPressの「外観」→「メニュー」セクションから簡単に設定できます。
ユーザーと検索エンジンの双方にとって、サイトがより使いやすくなるようにカスタマイズすることが推奨されます。
6.サイトマップ
サイトマップは、Webサイト内の全ページをカテゴリごとにリスト化して表示するものです。ユーザーが目的のページを見つけるのに役立ちます。
このサイトマップは、サイトの内容と構造を一覧で示すため、とくに大規模なサイトにおいてユーザビリティを向上させる役割を持っています。
しかし、サイトマップはWebサイトに必須の要素ではなく、ブログの初期段階では設置せずとも運営に支障はありません。
内部リンク構造の最適化を優先し、サイトマップはあくまで補助的なツールとして考えるのが適切です。
サイトの規模が大きくなり、ページが増えてきた時にサイトマップを設けることで、ユーザーが必要な情報に迅速にアクセスできます。
SEO効果を高める内部リンク設置のポイントは8つ
SEO効果を高める内部リンク設置のポイントには、以下の8つが挙げられます。
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ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
ポイント1.関連性の高いページへリンクする
内部リンクにおいて、リンク元とリンク先のページ間の関連性は極めて重要です。
Webページ内のテキストからサイト内の別の関連ページへリンクを設定する際、その内容の相互関連性を慎重に考慮してください。
ユーザーのニーズに応えられる高品質なページへの内部リンクは、サイトのコンテンツの質を高め、ユーザー満足度を向上させることで、検索エンジンからの評価も高める可能性があります。
サイト内にこうしたページを増やし、適切な内部リンクを配置することで、サイト全体のパフォーマンス向上につながり、検索エンジンによる評価の向上や検索結果での上位表示が期待できます。
ポイント2.リンク先の内容がわかるアンカーテキストにする
内部リンクの設置において、アンカーテキストの選択も重要です。
アンカーテキストはリンク先のページ内容と密接に関連しているべきで、リンク先のページタイトルと一致させるのが理想的です。
たとえば、リンク先が「内部リンクとは?SEOのポイント」というページタイトルを持つ場合、アンカーテキストも同様に設定することが望ましいです。
これにより、ユーザーはリンクをクリックした際に混乱することなく、スムーズに情報を得られます。
ポイント3.パンくずリストを設置する
パンくずリストは、各ページに適切なカテゴリを割り当ててください。
カテゴリをパンくずリストに表示させることにより、ページの属性を直ちに把握し、関連ページへ迅速にアクセスすることが可能です。
これはクローラビリティとユーザビリティの向上に貢献し、Googleの評価を受けやすいサイト構造を築くことにつながります。
ただし、モバイル端末の利便性を考慮し、パンくずリストを表示させない選択をする場合もあります。
その際は、内部リンクを充実させてクローラーの導線を確保してください。パンくずリストの適切な設置は、SEO効果を高め、内部リンクの最適化に寄与する重要なポイントです。
ポイント4.サイトマップを作成する
サイトマップの設置は、クローラーとユーザーにサイトの構造を理解させ、コンテンツの発見とサイト内の回遊を促進するために有効です。
サイトの共通エリア、とくにヘッダーやフッターにサイトマップへのリンクを配置することで、クローラーがサイト全体を効率的に巡回し、コンテンツをインデックスしやすくなります。
また、ユーザーもサイトマップを利用して情報を容易に見つけることも可能です。
サイトマップに掲載される各ページの質が重要であり、高品質なコンテンツへのリンクを含めることで、サイト全体のSEOパフォーマンスを向上させることが期待されます。
ポイント5.重要なページに内部リンクを集める
共通ナビゲーションエリア(グローバルメニュー、フッターメニュー、サイドカラム)にサイトの重要なページへの内部リンクを配置することは、サイトの内部リンク構造を最適化し、SEOの効果を高めるために重要です。
ここでの「重要なページ」とは、サイトのテーマに関連し、多くの内部リンクが集まっている高品質なページのことです。
内部リンクを効果的に配置することで、クローラーがサイトを効率的に巡回しやすくなります。また、ユーザーにとっても目的のページにスムーズにアクセスできるようになります。
ポイント6.画像リンクにはaltタグを設定する
画像リンクにalt属性(代替テキスト)を設定することは、画像の内容を検索エンジンやユーザーに明確に伝えるために重要です。
altタグは、画像が表示されない場合や視覚障害のあるユーザーに対して、画像の内容をテキストで説明します。
さらに、alt属性は検索エンジンに画像の内容を理解させ、画像検索結果での上位表示を目指す際にも有効です。
内部リンクとして画像を使用する場合(例:バナー広告)、alt属性に適切な説明文を記入してください。その結果、検索エンジンはそれをアンカーテキストとして扱い、リンク先のページの評価向上につながります。
ポイント7.URLを正規化する
URLの正規化は、複数のURLが同一ページを指し示している場合、検索エンジンに対して優先すべきURLを明示しています。
検索エンジンの評価が分散されることを避け、SEOにおけるページの効果を最大化できます。
正規化をする際には、以下のポイントを確認し、統一性を持たせてください。
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上記の要素を適切に管理することで、サイトの信頼性と検索エンジンによる評価を向上させられます。
ポイント8.サイトの専門性を高める
Webサイトの専門性を高めるためには、特定のテーマに焦点を当て、そのテーマに関連するページを充実させることが重要です。ページ間の関連性が強化され、内部リンクを効果的に貼ることが可能です。
ひとつのテーマに特化することで、Webサイト全体の専門性が高まり、Googleによる評価の向上が見込めます。これはGoogleのE-A-T(専門性、権威性、信頼性)評価基準に基づいています。
ただし、専門性を高めるだけでは不十分です。ユーザーにとって高品質で価値のあるコンテンツを提供することが、SEO最適化とWebサイトの上位表示には欠かせません。
内部リンクを設置する際の注意点は3つ
内部リンクを設置する際の注意点には、以下の3つが挙げられます。
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ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
1.関連性のないページはつなげない
Webサイト内の内部リンクを作成する際、関連性のないページ間の無作為なリンクは避けるべきです。
内部リンクのSEO効果を最大限に活用するためには、関連するページ間にのみリンクを設定することが重要です。関係のないページ同士を結ぶリンクはSEOにおいて効果が期待できません。
サイト内のコンテンツを適切に管理し、同じまたは類似のキーワードを扱うページや内容的に関連するページ間でのみ内部リンクを活用することが望ましいです。
これにより、サイトの全体的な質とSEOの効率を高められます。
2.定期的にリンク切れを確認する
内部リンクの設置後は、リンク切れがないか定期的にチェックすることが重要です。
Webサイトの内容更新で質が劣る、または訪問者が少ないページを削除した際には、そのページへの内部リンクが他のページに残っていないかとくに注意してください。
リンク切れが発生すると、ユーザーが該当リンクをクリックした際に「404エラー」が表示され、Webサイトのユーザー体験が損なわれる恐れがあります。
ユーザーの利便性を損なわないためにも、リンク切れの存在を定期的に確認し、修正することが大切です。
3.1ページに内部リンクを設置しすぎない
Webサイトが成長し、複数の関連コンテンツが存在するようになった場合、1ページに過度な数の内部リンクを設置することは避けるべきです。
Googleも、1ページのリンク数を妥当な範囲内に抑えることを推奨しています。
1 ページのリンクを妥当な数に抑えます(最大で数千個)。
確かに、理論上はページに数千個のリンクを置けますが、多すぎる内部リンクはクローラビリティに悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、関係性が最も密接で、ユーザーにとって価値のあるページへのリンクを選択し、適切な数に留めることが重要です。
内部リンクのSEOでよくある3つの質問
内部リンクのSEOでよくある質問には、以下の3つが挙げられます。
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ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。
質問1.内部リンクを確認する方法は?
内部リンクの状況を確認するひとつの効果的な方法は、「Googleサーチコンソール」を使用することです。
このツール内には「リンク」というセクションがあり、ここではサイト内の内部リンクと外部リンクの両方を一覧で見ることが可能です。
具体的な手順としては、まずサーチコンソールの左側にあるメニューバーから「リンク」を選び、次に「内部リンク」セクションの「詳細」をクリックします。
これにより、Webサイト内のページ間で張られている内部リンクの全体像を把握できるため、リンク構造の改善や管理に役立ちます。
質問2.リンクジュースとは?
リンクジュースは、Webページ間でSEO評価を伝達する概念です。
これは、ひとつのページから別のページへリンクを設置することで、元のページのSEO評価の一部をリンクを通じて渡すことを意味します。
Googleは特定の分野で関連性の高いリンクを持つサイトを好ましく評価するため、被リンクの質と量はサイトの検索ランキングに大きく影響します。
内部リンクの戦略では、このリンクジュースの配分を考慮し、どのページにSEOの価値を集中させたいかを慎重に計画することが重要です。
なお、次のページでは、リンクジュースの仕組みからPageRankとの関係、リンクジュースを増やす方法などを紹介しています。
質問3.トピッククラスターとは?
トピッククラスターは、Webサイト内で特定の主題に関連するコンテンツのグループを形成する概念です。
これは、ある主題に関する主要コンテンツ(ピラーコンテンツ)と、その主題を補完する追加のコンテンツ(クラスターコンテンツ)に分け、これらを互いに内部リンクで結び付けて構成されます。
この方法により、テーマに即した情報を効率的にユーザーに提供し、Webサイトの内部構造が整理されることで、検索エンジンによる評価の向上が期待されます。
トピッククラスターについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
内部リンクのSEO効果や最適化するための設置ポイント、注意点を解説しました。
内部リンクはコンテンツ内だけでなく、グローバルナビゲーションやサイドバー、パンくずリストなどに設置するものです。
最適な設置方法はSEOの効果を最大化させ、サイト全体の質を向上させます。
一方で、正しい内部リンクの設置方法にはいくつか注意点があります。
この記事を参考にして、あなたのサイトが正しくクローラーから評価されるように内部リンクを改善してみてください。
なお、弊社レイアップではSEO対策をメインにコンテンツマーケティングを支援しています。
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