コンバージョン数(CV数)が思うように増えないと悩まれている方や、効率的な増やし方を知りたいと考えている企業担当者の方もおられるのではないでしょうか。
CV数は、ビジネスの成果に影響する大切な指標であるため、効果的な施策への取り組みが欠かせません。
本記事では、CV数の増加におすすめの施策やCV数に注目すべき理由、計測する方法をご紹介します。
また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。⇒レイアップに相談する(無料)
CV数(コンバージョン数)とは?
コンバージョン数とは、ユーザーが商品購入やサービス申し込み、問い合わせなど、サイト上で目標とするアクションを実行した回数です。この数値が高いほど、ビジネスの成果や売上に直結します。
たとえば、問い合わせ数や資料ダウンロードの申し込み数が増えれば、商談や成約につながる可能性が高まります。
このため、サイト訪問者が具体的なアクションを起こす、つまりコンバージョンするかがビジネスにとって大切です。
CVR(コンバージョン率)との違い
コンバージョン率は、特定の目標を達成した割合を示す大切な指標です。この数値は「コンバージョン数÷クリック数×100」という計算式で求められます。
クリック数とは、ユーザーが広告を見てリンクをクリックした回数を指しており、広告で関心を引いたか測るものです。
ユーザーが実際にコンバージョンに至らなくても、クリックが発生した時点で広告が一定の効果を発揮していると見なせます。
CV数に注目すべき理由は3つ
次は、CV数に注目すべき理由について解説します。
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それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.Webサイトの課題解決につながる
商品の紹介ページへのアクセス数が増加しているのに、コンバージョンが思うように伸びない場合、商品の魅力が十分に伝わっていない可能性があります。
この問題に直面した際には、広告の投入を増やすのではなく、ページの内容やデザインを見直しましょう。
商品の魅力を的確に伝えられるようにリニューアルすれば、結果的にコンバージョン率の向上が期待できます。このため、問題点を特定して、最適な対応策を講じる必要があります。
2.コンテンツを作成しやすくなる
CV(コンバージョン)が設定されると、必要なコンテンツが明確になり、制作がスムーズです。
たとえば、セミナーの申し込みを目標とする場合、申し込みフォームやセミナーに関する詳細な情報を提供するページなど、必要なコンテンツの方向性が定まります。
これにより、具体的なゴールに向けて効果的なコンテンツを計画・制作できるため、全体的なコンバージョン率の向上につながります。
3.高い費用対効果が得られる
効果のない施策を続けるより、CV数につながる施策に集中すれば、広告費を効率的に使い、成果を最大化できます。
たとえば、CVR(コンバージョン率)が高いキーワードや広告を分析して、結果にもとづいて広告を最適化すれば、コストを抑えながら効果の維持・向上が可能です。
広告の画像や訴求内容もCVRに影響を与えるため、細部までの調整が成功につながります。
CV数の増加におすすめの施策は7つ
次は、CV数の増加におすすめの施策について紹介します。それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.ターゲットを明確にする
自社のサービスに興味を持つ人々がどのような属性や行動パターンを持つのか、しっかりと分析する必要があります。ターゲットが不明確であれば、広告や施策が期待通りの効果を上げるのは困難です。
たとえば、「20代女性」という大まかなターゲティングだけでなく、「夜にWeb検索する20代女性」といった具体的な行動パターンまで考慮すれば、より効果的な施策が提案できます。
2.導線の見直しをする
ユーザーがスムーズに行動できるように、問い合わせボタンや資料ダウンロードのボタンを目立つ位置に配置しましょう。
さらに、クーポンや限定サービスを提示して、ユーザーの興味を引きつける方法も効果的です。
適切な導線が引かれていないと、ユーザーは次のアクションに進めず、機会を逃してしまいます。このため、導線を整えて、ユーザーを迷わせずにコンバージョンへと導く工夫を施しましょう。
3.ランディングページを強化する
ランディングページ(LP)は、訪問者が最初に目にする重要なページで、ユーザーに特定の行動を促すのが目的です。このため、視覚的な要素や情報の配置が非常に大切です。
たとえば、商品やサービスの特徴を魅力的に伝えるビジュアルや、信頼性を高めるユーザーレビューの効果的な活用が必要になります。
さらに、ページ内の資料請求や購入ボタンを戦略的に配置すれば、ユーザーの行動を促せて、最終的なコンバージョン率の向上につながります。
4.入力フォームを改善する
入力フォームの設計が複雑であったり、ユーザーにストレスを与える要素が含まれていたりする場合、離脱の原因になりかねません。
たとえば、項目数が多すぎたり、入力内容が不明瞭であったりすると、ユーザーは途中で入力を諦めてしまう可能性があります。
このため、入力フォームを改善する際には、項目の簡素化や入力方法の明示が求められます。
5.SEOを強化する
SEO(検索エンジン最適化)は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワード検索をした際に、自社のウェブサイトが上位に表示されるようにするための施策です。
多くのユーザーは、検索結果の最初のページや2ページ目までを見る傾向が強いです。
このため、上位表示されると自社サイトへのアクセスが増加して、ビジネスの成果につながりやすくなります。たとえば、商品やサービスに関連するページに対して、SEOを適用すると効果的です。
なお、SEOによる効果については、こちらの記事で詳しく解説しています。
6.コンバージョンの心理的ハードルを下げる
ユーザーに対して、過度に購入や資料請求を強いると、心理的な抵抗が生じて、逆に成果が減少する可能性があります。
このため、ユーザーにとって取り組みやすい目標を設定して、段階的に次のアクションにつなげる方法を考慮しましょう。
このように、柔軟なゴール設定は、より自然な流れでコンバージョンの促進が期待できます。
7.インサイドセールスを強化する
インサイドセールスの成功には、顧客との接点を確保し、見込み客へ育成するプロセスが欠かせません。
たとえば、見込み客が資料をダウンロードした後、無料相談の提案を送れば、課題解決への信頼が築け、商談数の増加につながります。
しかし、インサイドセールスの展開には、営業チームとの緊密な連携が不可欠です。どのような顧客が営業に渡されるべきかを事前に合意し、適切にフォローする必要があります。
CV数を計測する方法
次は、CV数を計測する方法について紹介します。
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それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.Googleアナリティクス
Googleアナリティクスを活用してコンバージョンを追跡するには、コンバージョンタグの設定が必要です。このタグは、Web広告経由で得られるコンバージョン数の把握が目的です。
具体的には、問い合わせフォーム送信や商品購入の完了ページにタグを設置すると、広告の効果を正確に測定できます。
これにより、どのような広告が成果を上げたかを把握して、マーケティング戦略の改善に役立てられます。
2.広告管理ツール
広告管理ツールは、さまざまなツールが存在しており、異なるユーザーの行動データを追跡して、詳細な分析を提供します。
たとえば、ユーザーの行動を長期的に観察できるものや、コンバージョンに至るまでの経路を明らかにするものがあります。
また、自社の目標やニーズに最適なツールの選定が大切です。目的に応じて適切な機能を持つツールを活用して、効果的な広告運用を実現しましょう。
CV数を確認する際の注意点
コンバージョン数を把握する際には、ツールの設定が大切です。
Googleアナリティクスでは、「目標ページに到達したユーザー数」を基準にコンバージョンの計測が可能ですが、詳細な経路分析には別の設定が必要です。
たとえば、特定のページを通過したユーザーの動向を追跡するには、それぞれの経由ページごとに設定しなければなりません。
これにより、ページ間でのユーザーの離脱状況や、フォームの入力段階で離脱したユーザー数の確認ができます。
CV数でよくある3つの質問
最後に、CV数でよくある質問について紹介します。
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それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.CVの種類とは?
CV(コンバージョン)の種類は、以下のとおりです。
広告を通じて、Webサイトに訪れたユーザーがすぐに「商品購入」や「資料請求」などの成果を上げる場合
ユーザーが最初の訪問時には成果に至らず、後日再度訪問して成果を達成する場合 |
このように、ユーザー行動には異なるパターンがあり、それぞれに応じた分析が必要です。
質問2.CVR(コンバージョン率)の目安は?
CVR(コンバージョン率)は、取り扱う商品や商材の種類によって異なるため、具体的な基準はありません。
一般的には1~3%が通常範囲とされているため、ECサイトの運営者は3%を目標にしましょう。
また、人気のブランドやセール期間中は、10%を超える場合も珍しくありません。しかし、すべてのケースに当てはまるわけではないため、適切な目標設定が大切です。
なお、ECサイトのCVR(コンバージョン率)については、こちらの記事で詳しく解説しています。
質問3.CVを複数設定しても問題ない?
場合によっては複数のCVを設定する場合も少なくありません。
たとえば、ソフトウェアを販売する企業であれば、「商品の購入」だけでなく、「お問い合わせ」や「無料体験版への申し込み」もCVとして設定できます。
複数のCVを設定すれば、ユーザーのさまざまな行動を成果として計測でき、全体のパフォーマンスを把握しやすくなります。
しかし、混乱を招く可能性があるため、CVの優先順位や目的を明確にして、設定のバランスに注意しましょう。
まとめ
本記事では、CV数の増加におすすめの施策やCV数に注目すべき理由、計測する方法をご紹介しました。
CV数(コンバージョン数)は、Webサイトでユーザーが取る具体的なアクションの回数です。似ている用語でCVR(コンバージョン率)がありますが、それはコンバージョンの達成率です。
CV数に注目すれば、Webサイトの課題が見えやすくなり、効果的なコンテンツ作成や費用対効果の向上につながります。
また、CV数を増やすには、ターゲットの明確化や導線の見直し、ランディングページの強化、SEO対策など、それぞれの目標や分析結果にもとづいて施策を実施しましょう。
CV数を測定する方法は、Googleアナリティクスや広告管理ツールの活用があり、自社の目標やニーズに合わせて選定して、改善点を見つけるのがおすすめです。
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