寒川 陽介(ソウカワ ヨウスケ)
【2023年】おすすめのコンテンツマーケティングツール10選!選ぶ際の基準も解説!
更新日:3月2日

効率的なコンテンツマーケティングを行うには、目的に応じた機能を持ったコンテンツマーケティングツールの導入が欠かせません。
最適なツールを導入すれば、競合調査やキーワード検索、コンテンツ作成などあらゆる業務を効率化できます。
しかし、コンテンツマーケティングツールを取り入れたいけれど、どれがよいのか分からないといった方も多いでしょう。当記事では、コンテンツマーケティングツールの機能やメリット、選ぶ基準を解説します。


コンテンツマーケティングツールとは?
「コンテンツマーケティングツール」とは競合分析やSEO対策など、コンテンツマーケティングに欠かせない業務を効率化するためのツールです。
たとえば、サイトへ訪問したユーザーの分析やユーザー層の把握など、さまざまな数値を測定することによって魅力あるサイト・コンテンツを作るサポートをしてくれます。
コンテンツマーケティングツールを使用すると多角的にサイト分析ができるため、コンテンツの作成から施策・マーケティング戦略まであらゆる業務の効率化が可能となります。
コンテンツマーケティングツールの主な4つの機能
コンテンツマーケティングツールの主な機能には、以下の4つが挙げられます。
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いずれの機能も、定量的な数値の測定やコンテンツの企画に役立つ情報を教えてくれ、よりよいサイトやコンテンツを作るためには欠かせません。
ここではコンテンツマーケティングツールが持つ主な機能4つを詳しく解説しますのでみていきましょう。
1.ユーザー分析機能
ユーザー分析機能とは、ユーザーの年齢、性別、職業などの属性情報や、サイト訪問頻度、流入元、検索ワードなどを分析する機能です。
ユーザー属性を知ることができれば、そのコンテンツがどういった層に見られているのかを確認できますし、検索ワードを分析することができれば「どのようなコンテンツが求められているか」を把握することが可能です。
さらにユーザーニーズや、訪れたユーザーのサイト上での行動も知ることができるので、これらを分析することによって、より効果的なコンテンツの作成や施策の考案にも役立ちます。
2.コンテンツ作成機能
コンテンツ作成機能とは、Webコンテンツやホワイトペーパーを作成する機能です。コンテンツマーケティングを展開する際には、オウンドメディアで表示する記事やホワイトペーパーなどの制作が欠かせません。
従来、こうしたコンテンツを作成するためにはある程度の専門知識が必要でした。しかし、コンテンツ作成機能が搭載されているツールを用いれば、HTMLやCSSなどの専門知識がなくても直感的な操作でコンテンツを制作できます。
さらに、デザインに関する知見がなくても、視覚的に優れたコンテンツを作るサポートもしてくれます。
3.SEO分析機能
SEO分析機能とは、現状のSEOへの対応状況を確認できる機能であり、これによってサイト構成、タグ、キーワードなどの視点から改善案を検討できます。
せっかくサイトやコンテンツを作っても、それがSEOに対応していなければ、検索結果で上位表示されません。上位表示されなければ、検索からの流入を取りにくくユーザーの目に触れる機会を逃してしまいます。
SEO分析機能を備えたコンテンツマーケティングツールを使うことで、Googleに評価されるコンテンツの作成に役立ち、結果的に検索上位に表示される可能性を高められるでしょう。
4.競合分析機能
競合分析機能とは、自社サイトだけでなく競合サイトの状態も分析できる機能です。競合サイトの状態を分析できると、自社サイトの戦略策定にも役立ちます。
競合サイトへの流入キーワードや、経路、アクセス数まで解析することで、自社サイトの弱みも明らかにできるからです。
競合サイトが実施している施策や戦略を知ることで、有益な戦略を取り入れたり、まだ競合が行っていない施策を発見したりと、自社のコンテンツ設計や戦略策定に活用できます。
コンテンツマーケティングツールを利用する2つのメリット
コンテンツマーケティングツールを利用するメリットには、以下の2つが挙げられます。
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ここではメリットをそれぞれ分けて解説しますので、みていきましょう。
メリット1.時間の短縮を見込める
オウンドメディアの企画やコンテンツ作成作業は必要とされる工数が多く、キーワード調査や内容の精査など、企画から公開までには長い時間を必要とします。
コンテンツマーケティングツールを活用すれば、キーワード選定や、テーマ、トピックスなどのリサーチや分析といったコンテンツ作成に必要な作業を削減できます。
自分でキーワードのボリュームの検索をしたり現在の上位記事の内容を確認したりする手間もかからないため、コンテンツ作成にかかる時間の短縮が見込めます。
メリット2.定量的なデータに基づく戦略の立案につながる
コンテンツマーケティングツールがあれば、検索数や競合、キーワードでの流入数などのデータを簡単に収集できます。
こうした定量的なデータに基づいた根拠は、コンテンツマーケティングの戦略には欠かせないものです。狙ったキーワードで上位表示させる必要性や、どのぐらいの成果が狙えるかなど適切な戦略を立案するためには、根拠となる定量的な数値データが必要不可欠だからです。
また、コンテンツマーケティングツールの活用は、失敗を予防するのにも効果的です。たとえば、的外れのキーワードを選んでしまい、検索結果で上位表示されたものの成果に結びつかないといった失敗も、事前に定量的なデータに基づいた戦略を練っておくことで防げます。
コンテンツマーケティングツールを選ぶ際の3つの基準
コンテンツマーケティングツールを選ぶ際は、以下の3つを基準にしましょう。
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コンテンツマーケティングが軌道に乗るまでには長い時間がかかります。そのため、それぞれのコンテンツマーケティングツールのコストや機能性を見極めることは非常に重要です。
ここではコンテンツマーケティングツールを選ぶ際に重視すべき基準をそれぞれ解説しますので、みていきましょう。
1.費用
自社に適したコンテンツマーケティングツールがあったとしても、費用を確保できなければ導入できません。
コンテンツマーケティングは、長期的に見れば費用対効果の高い施策ですが、成果を得られるまでには長い時間を必要とします。費用を確保するときには、導入コストだけでなく、1年〜1年半の時間がかかると見越し、その間のランニングコストも含めて検討しましょう。
2.目的と機能
搭載されている機能は、それぞれのコンテンツマーケティングツールによって異なります。目的に応じて必要な機能があるかを確認しましょう。主な機能は以下の通りです。
ユーザーニーズ・検索キーワード調査
コンテンツの設計や作成に必要
競合サイト調査
戦略のブラッシュアップなどに必要
公開後のコンテンツ分析
コンテンツの効果や今後の作成に必要
効果検証
コンテンツの効果を把握し、次回の企画の検討材料として必要
3.無料トライアルの有無
コンテンツマーケティングツールの中には、無料トライアル期間を設けているものがあります。無料トライアル期間において、チェックしておきたいポイントは以下の4つです。
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また、無料トライアル期間があれば、操作性や導入したときの業務フローを実際に経験できますので、積極的に活用するとよいでしょう。
おすすめのコンテンツマーケティングツール10選
ここではコンテンツマーケティングの効率化に役立つおすすめのコンテンツマーケティングツールを10つ厳選してご紹介します。
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機能性や特徴がそれぞれ異なるため、目的に合わせて選ぶと効果的です。それぞれに分けて解説しますので、みていきましょう。
1.ferret One(フェレットワン)

ferret One(フェレットワン)は、BtoBマーケティングに必要な機能が揃っているコンテンツマーケティングツールです。直感的な操作でコンテンツの作成・編集ができ、すでにワードプレスなどでメディアを運用している場合でもそのままこちらのツールにインポートできます。
ツールとして実際に操作する以外にも独自のマーケティングメソッドを提供してくれるため、戦略設計・施策立案を目的にしている方におすすめのツールです。
2.MIERUCA(ミエルカ)

MIERUCA(ミエルカ)は、SEO・コンテンツの課題を見える化できるコンテンツマーケティングツールです。上位表示できていないコンテンツの分析・表示するための課題を提示してくれます。
また、アクセス解析やヒートマップツールを搭載し、ユーザー・サイト分析機能で効率的な業務に役立ちます。充実したサポート体制が整っており、動画やセミナーも充実しています。コンテンツマーケティングツールを初めて導入する企業におすすめのツールです。
参考:ミエルカ
3.AD EBiS(アドエビス)

AD EBiS(アドエビス)は、Webマーケティングの成果を一元管理できるコンテンツマーケティングツールです。
Web広告・コンテンツ・SNSなどの施策をひとつの画面で分析できます。また、重複測定防止機能やユーザー行動分析機能が搭載され、より正確な分析が可能です。
導入支援プログラム、設定サポートページも用意されています。複数のマーケティング施策を展開したい企業におすすめしたいコンテンツマーケティングツールです。
参考:アドエビス
4.Pascal(パスカル)

Pascal(パスカル)は、SEO・コンテンツ制作を効率化できるコンテンツマーケティングツールです。これまでにオウンドメディア・Webマーケティングを実施している企業、1,300社以上が利用しています。
主な機能としては、短時間で検索上位30〜50位の競合サイトを統計分析できるため、SEO対策に重要な要素を比較可能です。
タイトル文字数、タグの構造最適化などの指示が記載されたレポート機能も搭載されています。SEOコンテンツを作成したい企業におすすめのコンテンツマーケティングです。
参考:パスカル
5.tami-co(タミコ)

tami-co(タミコ)は、記事設計〜作成に特化したコンテンツマーケティングです。一般的には通常なら2時間かかる調査・分析作業を3分に短縮できます。高度な検索・調査機能が搭載されており、コンテンツ制作未経験でも上位表示を目指せるでしょう。
オウンドメディアからブログまであらゆるコンテンツ作成を効率化できます。自社と競合の順位調査を比較しながら分析できるため、ユーザーニーズを満たす記事を効率的に作成可能です。SEOの知見が少ない企業におすすめしたいコンテンツマーケティングツールです。
参考:tAMi-CO
6.Keywordmap(キーワードマップ)

KeywordmapはSEO流入を増やすためのコンテンツマーケティングツールです。国内のツールとしては最大級の日本語データを所有しており、多くの企業が利用しています。おもな機能としては以下の通りです。
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また、検索ワードからユーザーの検索意図を把握する機能もあります。コンテンツマーケティングをする上ではSEO対策は非常に効果的なため、Keywordmapを利用するのがおすすめです。
参考:Keywordmap
7.Ahrefs(エイチレフス)

エイチレフスは、SEO対策によるコンテンツマーケティングからSNSマーケティングまで幅広く活用できるのが魅力的です。
世界で60万人が利用しており、高いシェア率を誇ります。おもな機能としては以下の通りです。
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さまざまな方面からキーワードを選出できるため、効率よくコンテンツマーケティングができるでしょう。
参考:Ahrefs
8.Gyro-n SEO(ジャイロン SEO)

ジャイロン SEOは、キーワードだけでなく順位チェックを毎日自動で行います。そのため、常に最新情報でのコンテンツマーケティングができる点が大きなメリットでしょう。
さらに、Google・Yahoo!とさまざまな検索エンジンごとにチェックできるため、ユーザーをより細分化したマーケティングが可能です。
また、競合との差を可視化し、改善点などを明確に洗い出せるため、効率よくSEO対策ができるでしょう。そのほかにも、ページ分析や改善策の実施と検証もワンストップでできます。
参考:SEOツールならGyro-n|SEO分析結果を施策につなげる
9.EmmaTools™(エマツールズ)

エマツールズは、独自のアルゴリズムを利用してSEO対策を行うツールです。コンテンツのSEO品質の分析から上位表示されるのに必要なキーワードの提案まで自動で行うのが大きな特徴です。
また記事の内容についても、タイトルや見出しなどをSEOの観点から具体的な改善点を提案しています。提案内容通りに修正するだけでSEOに有利なコンテンツへと改善できるため、使いやすくておすすめです。
そのほかにも、検索順位を自動チェックしたり、コピペ率や競合・上位サイトを分析する機能も備わっています。
参考:EmmaTools
10.Similarweb(シミラーウェブ)

シミラーウェブは、競合サイトを細かく分析することで自社サイトのSEO最適化を行います。具体的には、競合サイトの流入元や検索エンジンからの評価を分析することで、自社サイトに足りない部分を洗い出しています。
SEO対策に必要な競合調査に特化しているため、ユーザー満足度が高いコンテンツを作成するのに役立つでしょう。また、コンテンツの作成後は自動分析によりSEO対策のためのアドバイスもあります。より効率よくコンテンツマーケティングができるためおすすめです。
参考:競合、市場、マーケティングチャネルの分析プラットフォーム | シミラーウェブ
コンテンツマーケティングに欠かせないGoogleツール3選
コンテンツマーケティングに欠かせないGoogleツールとして、以下の3つがあげられます。
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いずれも無料で使えるのに加え非常に優秀なツールのため、個人・企業関わらずユーザーが多いツールです。ここでは、それぞれの用途や特徴について解説します。
1.Googleアナリティクス

Googleアナリティクスで分析できるデータは以下の通りです。
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自社サイト内でのユーザーの行動は、訪問ページやクリック率など、流入してから離脱するまでユーザーが行ったアクションを分析できます。
そのため、サイト内で離脱が起きやすい場所や、一番見られているページなどの分析が可能です。それだけでなく、ユーザーの年代層や性別などの属性まで分析できるため、サイトのターゲット層に届いているかなども確認できます。
参考:お客様のビジネスに適した分析ツールとソリューション - Google アナリティクス
2.Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソールで分析できるデータは以下の通りです。
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Googleサーチコンソールはキーワードに特化した分析が得意なため、効率よくキーワード選定ができる点が魅力的です。また、キーワードごとのアクセス数も分析できるため、SEOの最適化に役立つでしょう。
3.PageSpeed Insights

PageSpeed Insightsは、ページの表示速度を計測するツールです。ページの表示速度もSEOの審査項目に入っているため、SEO対策の一環としてなるべくスピーディーに表示する必要があります。
キーワードだけでなく、サイト完成後はPageSpeed Insightsで表示速度を確認することをおすすめします。
コンテンツマーケティングツールでよくある3つの質問
コンテンツマーケティングツールに関してよくある質問として、以下の3つがあげられます。
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それぞれの質問について、詳しく解説していきます。
質問1.コンテンツマーケティングはツールを使って自社でやるべき?
結論からいうと、初心者の段階からコンテンツマーケティングをする場合は専門業者に依頼することをおすすめします。Googleツールをはじめ、コンテンツマーケティングツールは無料で使えるものも多くあり、自社でできればコスト削減にもなるでしょう。
しかし、無料ツールを使いこなしてコンテンツマーケティングをするには、今までなかった作業をする必要があり、時間や労力がかかります。そのため、コンテンツマーケティングに割く時間がない場合は業者に依頼するといいでしょう。
質問2.コンテンツマーケティングツールを導入するための稟議書の通し方についてポイントはありますか?
新たなコンテンツマーケティングツールを導入する際に重要なポイントは以下の通りです。
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ツールを導入することによる効果が証明できれば、稟議書も通りやすくなります。そのため、まずはCV計画から予測される成果シミュレーションを行い、ツールによる効果をアピールしましょう。
質問3.コンテンツマーケティングを始める際の流れは複雑ですか?
コンテンツマーケティングを始める際は、以下の4ステップを参考にしながら行うことをおすすめします。
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コンテンツマーケティングを始める際は、SEO対策で検索上位に表示させたいのか、CVRを上げたいのかなど目標を定めることから始めましょう。
次に、ペルソナについて細かく決めることをおすすめします。ペルソナとは、具体的な顧客の人物像です。年齢や性別、家族構成やライフスタイルについて細かく決めていきます。人物像が定まれば、キーワード選定やCVRを上げるためのキャッチコピーの考案などを効率よくできるため、より高い効果が望めるでしょう。
そこからペルソナの悩みに寄り添ったコンテンツになるように構成していきます。このとき、自社の強みを把握しておけば、自社商品がペルソナの悩みをどのように解決できるのかアピールできます。そのため、自社の強みについて明確にしておくことも重要でしょう。
まとめ
ここまで、コンテンツマーケティングツールの機能やおすすめツールをご紹介しました。
コンテンツマーケティングツールは、記事作成から戦略立案、競合調査までの工数を削減し、作業を効率化してくれます。
一般的にオウンドメディアをはじめとしたコンテンツマーケティングは、成果が出るまでに長い時間を必要としますが、ツールを導入することにより全体効率を高めることができ、より短い時間で成果を出せるでしょう。
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