リンク切れはサイト運営するうえで、定期的にチェックすべき項目です。もしも、放置してしまうとユーザーが離れたり、Googleからの評価を下げたりする要因となり得ます。
この記事では、リンク切れが起こる原因やデメリット、対処法について解説します。サイトを運営している方は、ぜひ参考にしてみてください。⇒レイアップに相談する(無料)
リンク切れ(デッドリンク)とは?
リンク切れ、またはデッドリンクとは、リンク先のURLが無効になっている状態を指します。
これは、リンク先のデータが削除されたり、URLが変更されたりした結果生じることが多い現象です。
たとえば、Yahooニュースやブログに掲載されたURLをクリックすると「この記事は削除されています」と表示される場合を指します。
また、リンク切れの主な症状は以下の3つです。
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これは、ウェブサイト内の内部リンクや他サイトへの外部リンク、画像検索時に発生しやすい現象です。
リンク切れは、ユーザー体験を損ね、サイトの信頼性や品質低下の原因になります。
そのため、リンク切れの有無を適切に管理し、利用者に使いやすいページを提供することが、ウェブサイト運営において重要です。
リンク切れが起こる原因
リンク切れが起こる原因には、以下の2つが挙げられます。
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ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。
リンク先のページが削除されている
リンク切れは主に、リンク先のページが何らかの理由で削除された場合に発生します。
これは、ウェブサイト作成時には有効だったリンクが、時間の経過とともに無効になることが原因です。とくに古いウェブサイトでは、このようなリンク切れが頻繁に見られます。
また、外部サイトへのリンクも同様で、リンク先が削除されたり、コンテンツの更新やドメインの変更によってリンク切れが生じることがあります。
リンク切れはウェブサイト作成者の注意だけで完全に防ぐことは困難であり、定期的な監視と対処が必要です。
ウェブサイトを放置すると、リンク切れが多発し、ユーザー体験に悪影響を与えるおそれがあります。そのため、定期的なチェックを実施してウェブサイトの品質を保つことが重要です。
リンク先のページURLを間違えている
リンク切れの一般的な原因は、リンク先のURLにスペルミスや誤字・脱字がある場合です。このような人的ミスにより、設置されたリンクが存在しないURLを指してしまうことがあります。
たとえば、リンクの最後にある「/」が抜けているなどの小さな誤りでもリンク切れを引き起こす可能性があります。
このような場合、リンク先に正しく遷移できることもありますが、リンク切れのリスクがあるため、慎重な対処が欠かせません。
サイト運営者は、リンクの正確性を保つために定期的な確認と修正することが重要です。
リンク切れによる3つのデメリット
リンク切れによるデメリットには、以下の3つが挙げられます。
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それぞれ詳しくみていきましょう。
1.ユーザビリティを低下させる
リンク切れはブログのユーザビリティを大きく低下させる原因です。
ユーザーがリンクをクリックするのは、関連情報や詳細を求めているためですが、リンク切れによりエラーページが表示されると、求めていた情報にアクセスできません。
たとえば、「おすすめのランチ10選」という記事で店舗詳細へのリンクが切れていると、ユーザーは必要な情報が得られずサイトを離脱し、ほかの情報源を探すことになります。
このような状況は、ブログの信頼性低下にもつながり、ユーザーが再びアクセスする可能性を減少させます。
2.クローラーの巡回効率が下がる
リンク切れは、クローラーのブログ巡回効率を低下させ、SEOに悪影響を及ぼすリスクがあります。
クローラーとは、ウェブページを巡回して情報を集め、データベースに登録するロボットです。
このプロセスはSEOにおいて重要となり、クローラーがリンクをたどって新しいページを発見し、その情報をインデックスに登録し、ランキングを決定します。
しかし、リンク切れがある場合、クローラーはページを検出できず、結果的にページのランキングが悪化し、ブログのアクセス減少につながる可能性があります。
3.被リンクの効果が失われる
リンク切れは、自サイト内のリンクだけでなく、外部からの「被リンク」にも影響を及ぼします。
被リンクがリンク切れになると、ユーザー流入が増えず、Googleからの評価も得られません。
ユーザーがアクセスしたページが正常に表示されない場合、離脱が増えるため、被リンクが削除されるリスクもあります。
また、Googleは良質な被リンクの多さをSEOの重要な判断基準としています。
リンク切れがあると、本来得られるはずのSEO評価が無効になってしまうため、被リンクのリンク切れにも注意が必要です。
リンク切れチェックツール5選
リンク切れのチェックにおすすめのツール5選をピックアップしました。特徴などを紹介します。
1.Google Search Console
Google Search Consoleのカバレッジ機能を利用することで、リンク切れページを確認できます。
具体的には、サーチコンソールの画面左端から「カバレッジ」を選択し、「送信されたURLが見つかりませんでした(404)」の詳細を見ることで、リンク切れを起こしているページ数、該当ページ、レスポンスコードの種類を確認可能です。
Google Search Consoleはリンク切れチェックだけでなく、多くの便利な機能を備えており、サイト運営に欠かせないツールです。活用することによって、サイトの品質維持と改善に役立てられます。
2.Broken Link Checker
Broken Link Checkerは、ワードプレスのプラグインであり、サイトのリンク切れを効率的にチェックできるツールです。
このプラグインをインストールすると、リンク切れが発生した際にホーム画面に通知が表示されます。
具体的な利用方法としては、ダッシュボード画面のウィジェット・ホーム画面左端のツールから「リンクエラーをチェックする」を選択し、リンクエラーが発生しているページの一覧を確認します。
このプロセスでは、リンクエラーを起こしているページとリンク先のURL、原因、該当リンクテキストについても確認可能です。
3.dead-link-checker.com
「dead-link-checker.com」は、ウェブサイトのリンク切れを簡単にチェックできるツールです。
このツールの使用方法はシンプルで、チェックしたいウェブサイトのURLを「URL」と書いてあるボックスに入力し、「チェック」をクリックするだけです。
ウェブサイトの規模に応じて時間がかかる場合もありますが、サイト内のすべてのリンクが切れていないかを検証します。
チェック完了後、結果が表示され「エラー」と示されている部分はリンク切れの可能性が高いため、URLを確認し適切に対処することが重要です。
4.W3C Link Checker
W3C Link Checkerは、World Wide Web Consortium (W3C) が無料で提供するブラウザベースのリンク切れチェックツールです。
インストール不要で直感的に使用できるため、ウェブサイトのリンク切れを効率的に検出するのに適しています。
英語表記のため、初めはGoogle翻訳などを活用することをおすすめします。具体的な使用方法は、トップ画面の検索窓に自サイトのURLを入力し、解析を待つだけです。
解析後、リンク切れが発生しているページの一覧、ステータスコード、具体的な対処法が表示されます。
また、オプション設定を通じてリダイレクトの非表示やCookieへの保存などの機能も利用でき、より詳細な分析が可能です。
5.リンク切れチェックツール
引用:リンク切れチェックツール
takotubo.jpには、リンク切れチェックツールが含まれており、これによってウェブページのリンク状況を簡単に確認できます。
このツールでは、リンク切れの有無、リンク切れのリンク先URLとアンカーテキスト、リンク一覧が自動で取得され、5種類の判定によってリンク状況をチェック可能です。
使用方法は非常にシンプルで、チェックしたいページのURLを入力し「Check!」ボタンを押すだけです。
ただし、ツールはデフォルトで「http://」で表示されるため、「https://」を使用している場合はURLに「s」を追加して入力する必要があります。
リンク切れの対処方法は2つ
リンク切れが起こる原因には、以下の2つが挙げられます。
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ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。
1.他サイトでリンク切れの場合(外部リンク)
外部サイトからのリンク切れ対処には、いくつかの方法があります。
まず、正しいURLへの301リダイレクトを作成して、サーバーにスペルミスのあるURLを登録することが有効です。これによりユーザーは一回のクリックで正しいページに遷移できます。
次に、リンクが間違っているサイトに連絡を取り、リンクの更新や削除の依頼も可能です。
また、リンク先のページURLが変更されている場合は、新しいURLを探し出してリンクを更新する方法があります。
ただし、リンク先のページがペナルティを受けている・SEO評価に悪影響を及ぼす可能性のあるページへ変更されている場合は、リンクを設定しないことも重要です。
2.自分のサイトでリンク切れの場合(内部リンク)
自分のサイト内でリンク切れが発生した際の対策は、状況に応じて異なります。
コンテンツが移動した場合は、以前のURLから新しい移動先のURLへリダイレクトを設定してください。これによって、ユーザーは自動的に新しいページへアクセスできます。
また、コンテンツが完全に削除された場合は、該当URLから404エラーか410エラーを返すように設定してください。
また、元から存在しないページへのリンクがある場合は、削除します。これらの対策は、サイトの整合性を保ち、ユーザーの混乱を避けるために重要です。
リンク切れとはでよくある3つの質問
リンク切れでよくある質問には、以下の3つが挙げられます。
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ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しくみていきましょう。
質問1.リンク切れを放置するとSEOに悪影響する?
リンク切れは、GoogleのSEOに直接的な悪影響を与えないと公式に述べられています。
404エラーコードはインターネット上で正常な動作とされており、サイトの他の正常なURLの検索結果の順位には影響しません。
しかし、ユーザビリティの観点からは、リンク切れは訪問者のサイト体験を損なうおそれがあります。
リンク先が削除されていると表示されると、ユーザーは失望し、サイトから離れる可能性を高めてしまいます。
内部リンク切れに対しては、ユーザーフレンドリーな404エラーページを設置することで、訪問者の不快感を軽減可能です。
質問2.SEOで評価されやすい記事とは?
SEOで評価されやすい記事には、いくつかの特徴があります。
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まずコンテンツの質が高く、読者に価値ある情報を提供することが必要です。また、他サイトからの被リンクが多く、信頼性や関連性が高いと評価されます。さらに、既存の記事を定期的にリライトして最新情報を反映させることも、高いSEO評価を得るためには欠かせません。これらの要素を踏まえた上で記事を作成することで、検索エンジンからの評価を高められます。
また、SEO記事については、こちらの記事で詳しく解説しています。
質問3.トピッククラスターとは?
トピッククラスターは、SEO評価を高めるための戦略となり、サイト内の記事を関連トピックごとにグループ化し、内部リンクでつなぐ方法です。
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トピッククラスターを実施することにより、サイト内容を整理し、ユーザーが求める情報に簡単にアクセスするために役立ちます。
また、トピッククラスターについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
リンク切れについて原因やデメリット、対処方法について詳しく解説しました。
サイト運営するうえで、リンク切れへの対策は欠かせません。もしも、そのままにしているとユーザビリティの低下だけではなく、検索順位にも悪影響を及ぼします。
ぜひ、この記事で解説した内容を元にリンク切れへ適切に対処し、サイト評価を高めるようにしてみてください。
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